2024.7.8
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SDGs宣言

此の友酒造は、2015年に「国連持続可能な開発サミット」で採択された持続可能な開発目標(SDGs)に賛同し、SDGsが掲げる目標に貢献できるよう取り組んでいます。

 

❖酒造りで出た副産物でミツバチがはちみつを作れる環境作り

 

通常、酒造りの過程で必ず出てくる大量の「酒粕」は売れ残ってしまうと産業廃棄物となってしまいます。当蔵では酒粕は板粕や漬物用粕に、吟醸酒から出てきた商品にできない酒粕は焼酎造りで使用しています。焼酎造り中に吟醸粕を添加し溶解・糖化とともに発酵させ酒化率を上げる方法です。
また、焼酎から出た粕はアミノ酸がとても豊富で、2010年には大阪府立園芸高等学校に粕を譲渡し、ミツバチ飼育用の餌の一部として使用されています。この取り組みは、世界で問題になっているミツバチの大量失踪を皮切りに、日本でも園芸業界が必要とするミツバチ群を供給できない養蜂業界の状況打破のために始まりました。ミツバチ不足の対策として、特に元気なミツバチを育成することが重要であり、養蜂業界では花が少ない時期に「代用花粉」を使用するのが通常です。しかし日本には優れた「代用花粉」がなく高価な輸入品に頼っているのが現状です。そこで大阪府立園芸高等学校では純国産の「代用花粉」の製造を行いました。廃棄するはずだった焼酎粕がミツバチを育て、住みやすい環境作りの一端を担っています。